こんにちは!とりたろうです。
5月18日の午前中に、耳を疑うショッキングな出来事が速報で飛び込んできました。
歌舞伎界のサラブレッドで澤瀉屋(おもだかや)の筆頭である市川猿之助さんの謎めいた事件のニュースで心を痛めているファンも多いと思います。
渦中の猿之助さんが主演を務める舞台が明治座で公演中であり中止も危ぶまれましたが、事件発覚当日の昼の部が中止になった他は公演続行が決定されました。
当日の夜の部からは中村隼人さん、翌日の昼の部は市川團子さんが猿之助さんの代役を見事に務めており、千穐楽まで乗り越えることができそうです。
今回は昼の部の主演を務める市川團子さんはどんな人物なのか、血筋や今後の活動について探っていきます。
最後までおつきあい下さい。
市川團子に白羽の矢!猿之助の代役を見事につとめる
四代目市川猿之助さんが自殺未遂で救急搬送されたことは皆さんご存じの通りだと思います。
令和5年5月3日から明治座創業150周年記念イベントとして『市川猿之助奮闘歌舞伎公演』が上演されている最中の出来事だったので舞台自体、続けることが出来るのか危ぶまれました。
しかし明治座の迅速な対応で、事件直後の昼の部の上演こそ中止されましたが、当日の夜の部からは上演続行が発表されました。
そこで急遽『昼の部』の代役を立てるべく白羽の矢が当たったのは若干19歳の市川團子さんでした。
引用元:Bing images
歌舞伎に詳しい方は市川團子さんがどのような血筋で、どれくらいのキャリアの持主なのかご存じだと思いますが、一般的にはまだ若くてあまりテレビ出演もしていない市川團子さんをよく知らない人が多いと思います。
そんな市川團子さんが猿之助さんの代役に抜擢されて「不死鳥よ 波濤を越えて-平家物語異聞-」で主演の平知盛を務めることになりました。
平家の武将・平知盛が、壇ノ浦の戦いを生き延び大陸に渡ったという物語。歌や宙乗りの演出もある華やかな物語。
引用元:(nikkansports.com)
市川團子さんにとって初めての主演舞台。
気になる『昼の部』初日の5月19日上演の評判はどうだったのでしょうか。
わずか1日の準備時間で團子は観客の前に立った。その姿に涙して目頭を押さえるファンが続出。血みどろの姿になっての立ち回り、張りがあって聴かせる声での歌唱シーンに満員の客席からは大きな拍手が鳴り響いた。クライマックスシーンの宙乗りも堂々と披露。代役初日をノーミスで乗り越えた。終演後には約10分間ものスタンディングオベーションが起きた。観劇した中年の女性客は取材に「急な代役なのに見事な演技でした。感動しました」と涙を浮かべながら話した。
引用元: Yahoo!ニュース
初主演の舞台にむけて稽古出来たのはたった1日という状況で、鳴り止まない拍手とスタンディングオベーションが起きたほどの素晴らしい舞台を演じきった市川團子さん。
研鑽を積み重ねてきた重鎮や先輩がたくさんいる歌舞伎界で、19歳の若さで主演を務めるのは異例のこと。プレッシャーも半端なものではないと思いますが5月28日の千穐楽まで無事に走りきって欲しいですね。
市川團子、香川照之を父にもつ歌舞伎界のプリンスの血筋は?
澤瀉屋のプリンス、市川團子さんがどのような家系に生まれて、歌舞伎役者として活躍しているのか。
ここでは市川團子さんの血筋をみていきましょう。
引用元:Bing images
父は俳優の香川照之さん。母は一般人で元キャビンアテンダントの知子さんです。
香川照之さんの父親(團子さんにとって祖父)は三代目市川猿之助さん(現、市川猿翁)で、母親は宝塚出身で2時間ドラマでも有名な、女優の浜木綿子さん。
それぞれが有名な役者一家ですね。
引用元:jprime.jp
香川照之さんは3歳のときに両親の離婚によって、母親の浜木綿子さんのもとで成長しました。
その間、父の猿翁さんとはほとんど交流がなかったようです。また猿翁さんとの不仲説もあって、歌舞伎界に入ることはないように思われていました。
しかし46歳で歌舞伎界に進出。市川中車を襲名します。
これについて香川照之さんはこう語っています。
歌舞伎の家に生まれたことで「猿之助の名前は140年続く。政明という長男がいて、この船に乗らないわけにはいかない」との思いを強くしたと語っている。
引用元: Wikipedia
歌舞伎や能、狂言の家に生まれた男子は幼少期から稽古を積んで5歳前後で初舞台に挑む慣例がある中、46歳から歌舞伎役者として活躍している香川照之さんにはやはり血筋を感じます。
そして二代目猿翁さんを祖父にもつ市川團子さんに繋いでいくことが、父としての責任と思われたのではないでしょうか。
市川團子の今後について
現在19歳で青山学院大学に通う大学生の市川團子さん。
今回の代役での大抜擢で、実力とともに周囲からの期待の大きさが伺い知れます。
そんな中で一門の期待の星と目されているのが中車の長男にあたる市川團子(19)だ。アイドルのような甘いルックスに加え、着実に力を付けてきている。人気も高く同世代の市川染五郎(18)と並んで「未来の歌舞伎界を担っていく貴重な存在」(歌舞伎関係者)と評されている。「いつかは團子が将来の猿之助になるだろう」と期待を寄せる松竹幹部も少なくない。
引用元:Sponichi Annex
しかし厳しい現実も。
師匠の猿之助さんが歌舞伎界に復活できるのかどうか、今はまだ分らない状況です。
父親の香川照之さんも昨年のスキャンダルで活躍の幅が狭くなっている状況が続いている中、市川團子さんの今後を心配する声も上がっています。
ただ、その團子にとっても厳しい環境になる。父の中車は歌舞伎の世界に飛び込んでからまだ日が浅く、團子とともに猿之助から芸を学んでいる。猿之助が歌舞伎界から離れざるを得ない状況になった場合、團子に澤瀉屋の芸を伝える人物がいなくなってしまうことになる。
引用元:Sponichi Annex
とは言え、名門『澤瀉屋』の名跡を途絶えさせるわけにはいかないのも現実です。
ファンは香川父子にエールを送り続けることで、市川團子さんが重圧を撥ねのけて将来『猿之助』を継ぐ名優になることを期待しましょう。
引用元:webtech.co.jp
まとめ
これほどの緊急事態でありながら、舞台公演を中止することなく、楽しみにしていた観客を喜ばせることが出来る歌舞伎界の層の厚さを改めて実感しました。
四代目猿之助さんの予想外の事件によって思わぬかたちでスポットライトが当たった市川團子さん。
今後の活動はファンならずとも注目されることでしょう。
私も歌舞伎の一ファンとして応援していきたいと思います。
今回も最後までおつきあいいただき、有難うございました。
とりたろう。
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